私が14歳の頃、今も変わらないが邦画が大嫌いだった
理由は面白くなくつまらない脚本に反吐が出たからだ
動物以下のおぞましく頭の悪いキチガイ共が邦画を作っているのだと今も信じて疑っていない程私は邦画に対して嫌悪感を抱いている
それくらい日本の邦画界に日本の才能は回っていない
そんなことを14歳の頃私は漠然と考えていた
ある日私はレンタル漫画屋で借りた20世紀少年を読んでから浦沢直樹にハマりその後続けてMONSTERを読んだ時衝撃が走ったのを昨日のことのように覚えている
それと同時にナルトやジャンプにハマる同級生が下等生物以下の何かに本気で見えた
なんでお前らはそんなゴミを本気で楽しめるんだ?大人が幼児向けのコンテンツを面白がっているのと変わらんぞと感じたのだった
そして私は日本の才能は漫画界にいたのだ!と確信めいた気づきを与えられた
あれから10数年が経ち今、日本の才能は日本の漫画界には存在しない
当然テレビにも音楽界にも居ないしYouTubeなどの動画サイトにも当然居ない
では、日本の才能とは今どこにいるのか?
それは地底にいる
私は今、日本の才能は日本の地底にいると確信している
山上などのような地の底で蠢き誰よりも苦しみながら才能を燃やし潰され燻りそれでもなお自身の才能という業火は消えずにメラメラと酸素も薄い中で燃えたぎり続けている
目立つ界隈で燃える才能を星や花火で例えるとするなら
普通の界隈で燃える才能はキャンプファイアーやLEDの街灯、ネオンなどの看板、小さな花火だろう
では、地底で燃える才能とは何か?
それはマグマである
地の底で怒りを燃え続けているマグマそのものである
そしてそれが火を噴き出す時地上一帯に火山灰を振り巡らせるのだ
日本の才能は地底にある
一人静かに孤高に怒りを溜め続けている
いつか噴火するその時まで怒りと才能を溜め続けている
日本の才能は地底にある
それが一気に噴き出すぞ
その怒りは偽物の下等生物共には止められない
降り注ぐ火山灰に何も出来ないのと同じように
日本の才能は、地底に、孤高にある
一人静かにじっと怒りを溜め続けている
群れに答えなどないことを端から知っているかのように
群れに答えなどない
地上に答えなどない
上空に答えなどない
地底に日本の才能がある
地獄の地の底で血反吐を吐き散らし苦しみ抜いた悪魔達がじっと積年の怨みと怒りを溜め続けている
そしてそれは誰も止められない