葬送のフリーレンを3巻まで読んだ感想

中身は丁寧なファンタジーだなと思う一方で

その実は内容がない

何がしたいのか意図不明で

この作品の物語の目的は大魔導師の言い伝え通りに天国があると言われる地に行くことと趣味の魔法を収集すること

 

ひたすら長生きするエルフという種族に焦点を当てた今作は最初に述べたように丁寧なファンタジー作品だ

だが中身がない

要は目的を全部知った上で何がしたいのか分からない

正しくはこの作品が読み手に何を見せたいのかが分からない

薄ら目的のあるファンタジーサザエさんを読んでいる気分になる

もっと分かりやすいテーマなら愚鈍な私にも理解が容易かったのであろうが目的が見えないのだ

要するにテーマに魅力を何も感じない

世界を方々と巡るだけの(道中にトラブルや人助けを挟んではいる)その内容がどうも受けつけない

旅番組か何かを見せられているそんな気分になる

そして何よりも気に食わないのは主人公一行が滅茶苦茶強いこと

成長も何もない最初から右に出るもののいないそんな旅路の何が面白いのか

全く面白くない訳ではないが読んでいて張り合いというものがない

要するに作品に緊張感がないのだ

ダラけきって緩やかでどこかそういう掴み所の薄い部分がフワフワとしており引き込みが弱い

 

駄作ではないが先が気にならない

テンポが良ければまだ読む気にもなるがダラダラと連載してる感じが3巻までの時点ですごいのでこれ以上は追わないことにする

丁寧だが中身がない

緊張感なく薄っぺらい

悪くないが良くもない

 

そもそもテーマが微妙な気がする

そんな何百年以上も生きる主人公に共感する部分なんてありもしないし興味もない

堂々巡りの時間経過軸で後出しエピソードトークで繋ぐ構成は3巻時点でもうこれでもかとお腹いっぱい以上につぎこんでくる

一言でワンパターンで食傷気味だ

飽きるよ飽きる

ただでさえ手垢のつきまくったファンタジーなのに構成までこう捻りがないようでは少々キツイ

あとはキャラ人気が出なければ作品の人気を保つことも難しいように思える

しかし全キャラ薄い、中身がない

人気が出る出ないは測れないが何もかも空っぽな作品だ

要するに読んでいて得るものがなく心情も動かされない

こんなのが流行ってるのか

しかしまぁ中身がないものほど流行ってるこの傾向は

それだけ世の中には中身のない空っぽな人間で溢れかえっているということの証左なのかね

益々現実に期待など持てなくなる昨今ですが

余計に世の中は暗いようです

なんかこうズドン!とね

ないものなのかね

ズドン!と脳天を揺さぶるそんな衝撃を込めた一撃が