結局この世に救いなどない話

この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたることもなしとおもえば

藤原道長が栄華を極めた際に詠んだ短歌であるが奴の人生とは一体どういったものだったのかを子供の頃に漫画で読んだ記憶がある

奴は末期の頃寺に篭ってひたすら大仏に救いを求めながら死んだのだ

金と名誉と散々に手に入れしゃぶり尽くした男の末路とは「死の恐怖からの逃避」だったのだ

死にたくない、怖いとひたすら念じ続けて死ぬ男は果たして幸福なのだろうか

それは私には分からない

つまり今の時代も例外なく人は道長と同じ中にあるということだ

どれだけ成功してようと死ぬのは怖い

誰もが皆平等に死ぬしなんなら殺されたりもする

なんなら殺されなくとも人は死ぬ、当たり前の話だが

正直その辺の価値観は自分にはよく分からない

死ぬのが怖いとも思わないし死にたくないとも思わないし死にた最も思わない

俺はただただ漠然とゲームがしたいなぁと思っているだけなのだ

価値観が基本的に10代からほとんどブレていないので死ぬまで変わらない

俺はただゲームがしたいだけ

それを社会や世の中や自身における環境がそれを許さない

ただそれだけの話なのだ

本当に世の中とはくだらないと思う

ゲームをしてればそれで幸せなのにね

そんな簡単なことも分からず金儲けに奔走したり死にたくないと仏像なんぞに縋ったりする

馬鹿の所業だよ

人生なんて死ぬまでの暇つぶし

暇つぶしに暇潰さない暇が終わって欲しくないと懇願するなんて馬鹿なんじゃないかと思う

俺には猿の考えることは理解できない

俺はただゲームしたい

本当に本気でただそれだけだ