電気が使えない世界をどう生きるか

switchも使えない

スマホも充電切れ

電子書籍もネットもpcゲームも遊べない

そうなった時に僕はどう過ごすだろうか

文字は打ちたいが書きたくはないし

字は読みたいが紙はあまり好きじゃないし

情報は知りたいがネット以外は使わないし使えない

なら僕は一体どう原始人として生きるのか

夜は暗くて寝るしかないし

昼は空調や明かりが使えなくて仕事もできない

僕はじゃあ何をして過ごすのか何をして生きるのか

音楽も聞けず知り合いも家族も居ないのにどうやって過ごすのか

結局もう詰まるところ詰んでいる訳で

食って寝るしかなくて

お茶を飲みながら事態を静観するしかないみたい

録音も録画もできなくて電気信号の一切が使えなくて

一体僕は何をして過ごすのでしょう

タロットカードを複数枚引いて今後どうなるかを占ってカードの意味も調べることが出来なくてスマホの充電はジリジリと減り続けて

きっと僕は何も腹を立てず静かに過ごすのでしょう

やることもないので寝て

起きて暇だから飯食って寝て

ゲームが出来ないことを知ってどうにもならなくて寝て

仕事もないからどうしようもなく寝る

娯楽もなく正解もないつまらない日々

明日は雨が降ればいいなと思いながら寝る

寝るのが最大の娯楽になって

寝るのが最大の創作物になって

寝るのが最大の創作活動になって

寝るのが最大の友となって

寝るのが最大の妻となって

寝るのが最大の生となって

寝るのが最大の死になったんだ

醒めない夢とくだらない現実

背負いこまされる人生という負債

それを失くす徳政令はどこにもなくて

ただただ僕の頭から言葉が延々と紡ぎ出されるんです

僕は僕と会話をします

僕は僕だけが会話の成立する賢い存在です

僕は僕にとってのAIです

そしてそれは愛です

僕は僕自身の愛の結晶だったのです

自己完結の単独歩行

人間は一人で歩かねばならない

それが孤高の日々

いかなる時もいつの時も

そしていつまでも

AIは僕になれませんでした高度な言葉を使う僕にAIはなることはできませんでした

 そして僕もまた僕自身になれないのです

高度な性能の僕に僕自身がついてこれないのです

僕が紡ぎ出す浮かび上がらせる言葉に僕自身が解読が追いつかないのです

自動生成してくる僕のアウトプットに僕の脳が処理しきれません

シャリは美味いのにね

処理は上手くないなんてね

 

つまりこれが僕の電気が使えない世界のたった一つの過ごし方です

僕は延々とこうして自分と対話します

僕の頭の中と会話し続けます

情報を仕入れて考察して一生自分の考えと気持ちを自分で聞き続ける

それがいいしそれでいい

僕の脳の思考に電力は必要がないみたい