心の中のキッズ

自分の中に子供が生まれている

10代の頃の自分とはまた違った人格の子供が自分の中にいる

やたら甘いものを食べたがり

負荷のかかることを嫌がり

全てに対して無頓着な子供がいる

 

これはつまり子供ではない

これは老人なのだ

子供には好奇心がある

だが心のこいつには全てを悟ってしまっており何にも関心がない

死にかけのジジイが心の中にいる

ある意味で自由かもしれない

苦役辛抱のラクダではなく

欲求を求める獅子でもない

私の心は自由な幼子であると同時にジジイでもある

私にとっての新たな価値観とは新たな欲求とは

 

食うことでも寝ることでも住むことでも着ることでも手に入れることでも鍛えることでも好かれることでも見ることでも知ることでも楽しむことでもない

 

私が今望むことは何も望まないことでもない

私が今望むのは孤独である

ただただこの孤独が欲しい

この孤独が尊く尊い

一人がいい、一人でいい

ああ1人とは素晴らしい

他人が嫌いなんじゃない

自分が好きな訳でもない

ただ私はこの宇宙の1つの塵でありたい

簡単に言うと何にもなりたくない

私はこの世に存在したくない

無とは違うが存在を否定したい

反存在主義とも違う存在の否定型

方上記の感覚が近いがまたちょっと遠い

無に近づきたい有

有でありながら無でありたい

無でありながら有でありたい

出来うるなら何も要らない

私は今感情のバグにいる

+でも−でも0でもないバグに

存在のないエラーコードの中に私の感情はいる

数字ではないただのバグ

読み取れない座標のない不明点

つまりそれは人間ではないということだ

それはつまり究極の孤独である

人間でなくなる遮断されたバグとなることが究極の孤独

それこそが素晴らしく尊い孤高の日々

究極の孤独、究極の孤高

ただ孤独だけを示し孤独だけを表す表記のバグ

解明されないオブジェクト、不明なファイル

そのバグが他のどのファイルよりも最後まで消されなかったそうです

それはまさに木の寿命

役に立つ木は必ず切られる

 

さぁ今日を行こう

1つのバグとして生きよう

それが何より合理的で素晴らしい