あまりにも勝てないので試行錯誤を繰り返していた
ギア変えは勿論ジャイロの感度まで
昔は+5、1ヶ月前から+2.5、ここ2週間は+2、一昨日は+1、今日から−1
もがきにもがいて苦しみ抜いた先に怒涛の8連敗も挟み何度目かのA−降格、もうちょっとでB帯降格まであった
突如始まる連敗に為すすべなく散っていく自分にどうしようもなさを感じていた
このゴミ共をどうすればキャリー出来るのか皆目見当もつかなかったのだ
そして迎えた金曜日
事態は更に深刻なまでに悪化する
どうにもできない理不尽なまでの不条理
これがゴ味方レクイエムの能力だ
前線も上げずキルも取らず防衛も出来ずただただ溶けていくだけのゴミを前に私は連敗の海に流されていったのだ
後寸ででB帯落ちのところをギリギリで留まり本気でギアの考察とジャイロ感度の変更に乗り出した
ここで行き着いたギアはペナアップ
要はキルや連キルを取ってもそのペナルティがショボいからキルが有効打になり難いと判断した私は以前からB帯落ちの為に作っておいたペナアップギアをA帯でも使うことを決意した
すると立ち回りも若干潜伏が増えなるべく自分がデスしない立ち回りが自然とだがするようになっていたのだ
ペナアップは自分の心にブレーキをほんの少しだけかけてくれる
そんな神ギアを手に入れ土曜日、それは一気に爆発した
「悪いけど、これからアンタにすること、全部ただの八つ当たりだから…。」
心のキルアがボソッとそう呟いたかの如く私は乱舞した
ミナゴロシ ダ
オマエラ ゼンイン ミナゴロシ …
平均キルレ脅威の1.7、平均キル数8.8…!(回線落ち負け試合含む)
完全にキレていた
対戦相手を人間だとは思わなかった
殺しても殺してもなお殺し足りなかった
相手はウンザリしただろう
折角の3連休中日
スプラ3が夏発売と正式に発表されてから初めての土曜日の平和なA帯
そこにペナアップをつけた環境ブキトップクラスのガロベツを使う化け物がいたのだから
ゴリゴリ削られていくSPゲージ
復帰の遅いデス時間
どんどん溶けていく味方と進んでいく相手のカウント
化け物のような精度のエイムと対面力の52ガロン
即ゲームを辞めたと思われる理不尽を超えた地獄がそこにはあった
ガチマの修羅と化したペナアップモンスターが暴れ回っていた
このペナアップのキルによって相手の復帰が遅れることで前線がどんどん上がり打開が苦手なレベルしかいないA帯ではワンサイドゲームにしかならなかった
ペナアップは最強のギアである
殺意を持った52ガロンが
味方にキルを取られれば舌打ちしてキレる52ガロンが
「馬鹿がぁ!!そいつは俺の獲物だァ!!下がってろゴ味方ァ!!!」
と今日も叫んでいるかもしれない
S帯は、近い
ガチヤグラ A(ヒビなし後5勝でA+昇格)