俺はこの作品が嫌いだ
なぜならこの作品を全話読んだが原作者の自己投影したであろう人物達の活躍劇がとてつもなく陳腐で退屈であると感じたからだ
そして彼らか彼はとてつもなく性格が捻た人物か現実、リアリティというものを全くに理解していないか或いはただの「それが描きたかっただけで特に理由などない」だ
話を具体的にしていこう
私はこの作品やあらすじを見た時に最初「平穏な一家を築き暮らしていた平凡な男がある日サイコ野郎となり死体の痕跡を消していく物語かな？」と予測していた
しかし実態はそうではなくやけに頭の回る半グレヤクザとそしてまたやけに頭の回る主人公のよく分からない駆け引きを延々と繰り広げて御都合主義的に物語は進んでいきそして一難去ればまた一難を延々と繰り返していく物語であった
半グレにそんな賢い奴はいないしサラリーマンにそんな賢い奴も度胸のある奴もいねえよ
まぁそれを言ったら物語がつまらなくなるのだろうから仕方ないのだが問題の根幹はそこではなくやたらとスケールが小さく感じることにある
とにかく狭い、狭いとは場所が狭い
家、娘の借りた部屋、外食チェーン、ヤクザの事務所、キャバクラ、半グレの部屋
大体ここら辺をグルグル回り工作し罠を張り防御策を施し
そんなことを延々とやる
そして特に根拠も無いのにほぼ直感に近い形で主人公を犯人だと決めつけ滅茶苦茶な条件を吹っ掛けられたりと最早意味不明の話が延々と続く
正直前半の娘の彼氏編は俺は好きじゃない
そしてここから先はもっと意味不明さに拍車がかかりデタラメと滅茶苦茶な展開が続いていく
それが問題の嫁の実家編だ
これがまぁヤバイ
何がヤバイかと言うと著者の嫌いなもののごった煮と言った感じ
俺はこれが嫌いだからこれでもかと言うくらいに嫌な感じで表現してやろうと言う空気がヒシヒシと伝わる
まず主人公の妻の親は新興宗教の教祖だ
そして妻は幼少の頃から文明のない環境で育てられ滅茶苦茶な教義のみを教えられて育っている
それが紆余曲折あり主人公となんとか結婚し娘も生まれて村から逃れることは出来たのだが
その村の人間から母親である教祖の代替わりの為お前が戻って務めるか娘を代わりに務めさせろと強迫をしてきたのだ
従わない場合には無理矢理にでも拉致すると
そしてそんなイカれた宗教から狙われる主人公一家だがそこに半グレも加わり主人公を殺す流れとなっていた
そして半グレが村に着き主人公を差し出せと迫るとそれを拒否する宗教側
着々と妻と娘が宗教に利用されようとしている中で主人公は半グレと宗教をぶつけようと画策する
そしてそこでの結果が、私は非常に心持ちならなくなったのだ
何が気に入らないんだろうな
まぁ全てと言えば全てが気に入らない
やたら勘のいいヤクザも気に入らないし都合良く進んでいく話にも違和感しか覚えない
そして何より気に入らないのは
人を殺すことに快感を覚えるという描写だ
意味が分からないし訳が分からない
ただ殺したいから殺す
動物でも自分に必要な分しか殺さない
それをただ殺したいという理由だけで人を殺しまくる人物がいる
挙句に周りを囲まれても平気で武力で倒していく
あり得ねえから
ヘビー級のチャンピオンですら3人相手に同時にかかってこられたら無事じゃすまねえよ
体重かけて掴まれるだけでフットワークが死ぬ
そこに武器を持った複数人が居たら絶対勝てる訳がねえ
スネークのCQCがあっても多人数に銃なしじゃ勝てねえよ
つまりこの作品はゲームよりも余程フィクション色が強い作品だと言うことだ
空飛ぶスーパーマンがいるのと何も変わらない
要は何でもあり
そんでそんなスーパーマンのやることは殺戮
無抵抗の女達を次々と殺していく様は嫌悪感しかなかった
ただその描写は強烈に残っていて
なぜ？何で？何の為に？理解不能という思考が自分の中にグルグルと延々とロード時間が回り続けていた
殺すのが好き、だから無抵抗の女でも殺しまくりますってさ
もはや著者の嗜好じゃねえのと思う
滅茶苦茶な宗教の人間を殺す、半グレを殺す、この作品において滅茶苦茶な人間は基本全て殺されている
そしてらそれは主人公とある人物を除いて大体殺される
要は自己投影してるのがその主人公と人物の2人なのだと思われる
一方は策略がなんか見事にハマりまくり一方は武力で著者自身の嫌いなものを殺しまくる殺人鬼
僕の考える最強のキャラが無双して大活躍ってもうこれただのなろうじゃねえか
長々と文を書いてきたが要はこれが言いたかったが為にここまで感想を述べたのだ
この作品は作者の気持ち悪いオナニーでしかない
私のマイホームヒーローに対する感想は以上の一言です
面倒事は大体双方共倒れで問題解決するのはご都合主義過ぎてつまらなかった
