自分はそもそも野球に興味を持ったキッカケは友達の家でプレイしたパワプロ3の97春がキッカケでありその時に初めてサクセスを知ったり(主人公のライバルが戸井の作品)プロ野球のゲームをプレイした
当時私はプロ野球のことを全然知らずテレビや漫画などでイチローや松井秀喜のオリックスや巨人のことしか知らず
前述したパワプロでオリックスが強いチームだったこともありイチロー率いるオリックスをよく使っていた
その流れのままオリックスを使って遊ぶことでオリックスの選手を覚えることで愛着が湧きオリックスのファンになった
藤井や大島公一、DJなどの選手を実際にプレイする姿を見たことは無かったがゲームで使って好きになるという珍しいパターンであった
そしてそのまま97年からオリックスファンとなりセリーグでは巨人をたまに気にする程度だった(コロコロコミックではマツイくんが連載されていたりテレビ中継では巨人戦がよくあった為自然と興味と知識が集中しやすかった)
しかし何年かのオールスターでキャッチャーの古田以外全員巨人の選手で構成される年があり(マツイくんでもネタにされていた)それを見て子供ながらに最初はすげえと思ったり楽しんだりしたが後々になると「なんかやり過ぎてない?」と思うようになったのだ
要は正々堂々としていないなと
カープから江藤をFAで獲得したりヤクルトからペタジーニを獲ったりと強いチームが他所から更に人気のある良い選手を取ればそりゃ勝てるのは当たり前だろうと
つまりそれの何が面白いのだろう?と思うようになったのだ
勝って当たり前のことをやって何が楽しいのと感じるようになり自然と巨人への興味が薄れた
そこからはオリックス一本で応援していたがパワプロの方は主にPSの98開幕版と64の6をよくプレイしておりどちらもサクセスが面白く楽しんだ作品である
その同時期あたりで友達のパワポケ1をプレイし何だこれ、野球ゲームのパワポケなのにサッカーとか空手とかピアノができる!と衝撃を受けた
次作のパワポケ2もよく友達に貸してもらい戦争編などにハマり200週クリアした時は「嘘だろ?それ死ぬだけのモードだと思ってた」と疑われたものだ
そしてようやくGBAでパワポケ3を自分で買い本格的にパワポケにハマりむしろパワプロよりもパワポケに夢中になっていた
パワプロは捻りもなく野球しか出来ないがパワポケはミニゲームやサクセスの内容などが野球以外のことも楽しめるから金欠な小学生にとってはそれが何よりもお得に感じたのだ
それが当時の認識だった
パワポケ3でアホほど選手を作っていつでもどこでも限られた時間の中で遊んでいる内にプロ野球への興味は失せ野球ゲームでの一要素でしかなかった
ゲームでのステータスを見て今こんな選手がいるのねとかこの選手が活躍したのかなどを確認する程度で実際の試合は見なくなっていたし興味も失っていた
そしてパワポケ4が発売されるとrpg編にどハマりし友達と交代プレイでどうやったら強い選手が作れるかを模索するのが何よりも楽しかった思い出がある
その後パワポケ5、6と一年に買う野球ゲームはパワポケだけで充分と思えるようになり
パワプロ?あれは馬鹿が買うゲームだろと思うほどだった
学校の同級生は結構パワプロにハマっている人が多く
なら俺も買ってみるかと買ったのがパワプロ11であった
これがまー面白くて6以来にやったパワプロは滅茶苦茶進化を遂げていた
相変わらず野球しか出来なかったが何よりOPのアニメが凄いと思ったし曲も良かった
9の頃からゲーム屋でデモを見た時にすげーとは思ったがでもパワプロでしょ?と結局買わず仕舞だったが11は本当に面白くサクセスも手頃で何度も何度もやり続けた
ペナントやマイライフにもハマり段々と興味がプロ野球へと戻りつつあった
そしてパワポケは7が出てしまう、私はパワポケは終わったなと思いシリーズとの決別を決意する
しばらくパワプロ12をプレイし楽しんでいたがネットの評判でパワプロ13の評判を聞いてると「ありえない、パワポケに続きパワプロまでクソになったのかよ」とパワプロにも別れを告げた
そして2006年に広島がブラウン監督を招聘すると「外国人監督とか珍しいな、日本人は無能な印象があるからカープもこれで強くなるんじゃないか」と興味を持っていた
そして木村拓也を巨人にトレードを出しなぜか一軍で変な打撃フォームの社会人ルーキーを打率1割台でも起用し続けているのを見て「大分思い切ったことをしてるなぁ大丈夫かいな」と懐疑的だったがそのルーキーが後半戦狭い市民球場で出にくい三塁打を量産したり打率を3割付近まで上げたりと躍動するのを見て感動し初めて広島の野球が面白いと思うようになったのだ
今までの広島のイメージは狭い市民球場でどれだけ重量打線でホームランを打つかみたいなホームに合わせたせせこましい大雑把な野球をしていた印象が一気にそこでイメージが切り替わった
こういう選手は面白いなと昔からイチローを筆頭に足が早く守備の上手い選手の方が長距離砲よりも好きだったのですっかりファンとなったのだ
そしてそういう選手が打つホームランにこそしてやったり感があり気持ちがいいと思っている
要はバランス型、守りよりでも一撃のある万能タイプでかつ機動力があるのが好きなんだろうな俺は
打撃のタイトルホルダーよりもトリプルスリーとかゴールデングラブとか40本40盗塁の方がすごいと思ってしまう
一芸に秀でるのではなく多芸でかつハイクオリティ、オールマイティなのが私は好きなのだろう
要は完全無欠なオールA
全ては思春期のパワプロでのイチローとの出会いが私をそうさせてしまったのかもしれない
オリックスもその時応援していたが2008年前後の打線にフェルナンデスラロッカローズカブレラの並びを見た時に「あ、このチームはもういいです」と見限ることになった
そこからは2012年まで広島をよく見るようになりサード堂林で愛想を尽かしその後は2019年にまた見始め同年で緒方野球に愛想が尽きそしてまた2021年から広島をよく見ている
要は今までドラゴンズとの関わりがほとんどなく特に90年代のドラゴンズの知識がスッポリとなくなんかバンチとか野口とかゴメスとか山崎武司とか大豊の印象以外何も無かった
要は地味なチームやなと
何の興味もなく星野仙一に感してもあまり良い印象は無かった
阪神で優勝した時にはすげえなぁと思ったものの北京での敗退とかの印象が強過ぎてなんかよく分からんけど前時代的で古臭い暴力的なずっとキレてた人やろくらいの印象しかなかった
しかしそんな私の星野評は今揺れ動きなんて面白くすげえ奴なんだと思うようになっていた
一時期の野村克也の評が凄かったのでノムさん周りのことはかなり研究したがそれに匹敵か或いはそれ以上に星野仙一とはすごい力を持っていると感じたのだった
人心掌握、何よりも良くも悪くも人を動かす力が並大抵ではない力を話を聞いてるだけで感じるのだ
頭を使ったり考えたりするのが野村野球であるなら人を使ったり動かすのが星野野球
静が野村であれば動が星野、つまり闘将だ
闘将とはつまりその言葉そのままだ
全てが敵なのだ
フロントも審判も敵チームも選手も何もかもと戦う全方位に向かって己の我を通し何がなんでもやり通しやり遂げる核爆発のような破壊と創造力
これは明らかに異質である
そして同時にすげえと思ったのだ
こんなことをできる奴を他に思いつきもしなければ出来る人を知らない
その話が面白く為になり最近は毎日のように星野仙一のエピソードを聞いている
なぜ私が星野仙一に傾倒しているのかと言えば極論人は賢くないからだ
野村克也の言うことを周囲に根気強く述べているだけでその合理性を「周りが勝手に理解し無駄なく実行してくれる」ならば何の苦労もない
しかし現実はそうじゃない
いくら言葉を通じて言っても何一つ理解しないままな猿で溢れている
これはどこの世界でもそうだ
だからこそ星野仙一が今必要なのではないかと思う
言っても分からない馬鹿には結局実力行使以外にはあり得ない
それもあれだけの面倒見があって愛情深いやり方ができる人はなかなかにいない
犬の躾も結局は最終的にボコボコに殴り矯正をするしか無いのだ
結局人とは論理だけでは動かない
馬鹿は実力行使で黙らせ従わせる
これ以上に必要なことなどなくそして正しくあれば着実に緊張感を持って改善していくと思ったのであった
暫くは星野仙一の研究をしていきたいと思う