金を稼ぐことが偉いことだとは思わない
サラリーマンをやることが偉いことだとは思わない
起業することが偉いことだとは思わない
行動することが偉いことだとは思わない
変えることが偉いことだとは思わない
変えないことが偉いことだとは思わない
勝つことが偉いことだとは思わない
負けることが偉いことだとは思わない
じゃあ何がこの世で一番偉いのか
立派なのか素晴らしいのか正しいのか
社会に出ないことが一番偉い
俺は本気でそう思っている
2015年の東京行きを決めた俺が今の俺を見たら何を思うだろう
この犠牲にしてきた7年間という数字に果たして意味はあったのだろうか
おそらく意味などないし価値もない
俺のやってきたことなんざ全て無駄だ
出来たこともあれば出来なかったこともあった7年間だった
あまりにも長い
長過ぎた
働きもせず遊んで生きられた方が遥かに幸せであっただろう
当時ゲームに縋っていた俺は今は仕事に縋っている
働くことで何かを必死に言い訳し本当にやりたいことから目を背けて逃げ続けている
俺は無力だった
それは今も変わらず無力だ
俺は誰とも関わらずゲームをやりたかっただけなのに
それが年齢や立場のせいで出来なくなり上京を余儀なくされた
右も左も分からず東京に潜むようにして生き得るものも大してなくひたすらに働いていた
そしてその仕事さえ社会情勢の変化と会社の方針変更や法律の変更によりジリ貧に追いやられまたしても余儀なく上京をされたように余儀なく起業をせざるを得なくなった
俺の人生とは常にそうだ
やりたくもないことを無理矢理やらされるような人生だ
そしてそれから逃れられない
俺はただ部屋で1人ゲームをしていたかっただけなのに
それさえも許されない