私を肉体から解放する方法が見つかった
それは月額2700円のAIサイトを契約して私の今まで書い連ねてきたここ以外も含む乱文や雑文のありとあらゆる厳選させた文書を10万文字以上をAIに学習させ全盛期の私の文章を自動で書き続けさせるというものだ
これでもう頭を使わずとも私は私を私で量産することが可能になる
私、私、私、そして私だ
特に過去の私の荒れていた頃の文章などここにも公開されていないものや下書きのまま封印したものも含めた荒唐無稽を乗り越えて完全なヘヴィロックを文章で奏でながら世の中を拗ね恨みありとあらゆる怨恨を文章化した最悪の兵器でしかない人類の恥部である
つまりAKIRAそのものなのだ、過去の私は
生活も落ち着き性格も落ち着いた今、あの頃の文章を書けと言われても私には書けない
あの地獄を現在進行形で体験している者でなければ書けないものがある
AIの文章を試しに書かせてみたがあいつらはテンプレートを書き続けるだけで学習能力や読解力は皆無なことが分かっている
つまり私を学習させたAIを使うと私のような何かが支離滅裂なことを延々書き連ねるのだろうというのが分かる
そしてそれは前後や背景が全くなく語彙量も比較的マシだとは思うが表現や使い方に偏りもあり非常にチープなものが出てくるであろうことも容易に想像できる
要は私はAIの能力を一切信用していないし私自身の文章にも一切の期待もしていないということだ
ただそれでも私は私を補完したいのは
それでも過去の私と対話をしたいからである
私がこの10年以上ずっと望んでいたのは私の完全なコピーロボットが欲しいというものだった
もしかしたらそれが少し叶うかもしれない
私は私自身とそして過去の私全てを吸収した私と向き合えるのかもしれないのだ
私が私に織りなす私全開の私ワールド
小説でも自伝でもない私節の文章
そこに私の何が眠り何が掘り起こされるのか
私自身それは未知であり、そして大前提としてそれは「封印し遺棄した方がいい」というのを判った前提でそのパンドラの箱を開けるのか閉じるのか
そして数々の駄文を捨てなくてよかったのか捨てた方がよかったのか
その答え合わせも含め、私は今一つの岐路の真上に立たされたのだ
私は私と出会うか、それともすれ違うか
或いは希望か、底のない失望と絶望か
私は私に光を見るのか、それとも私の力の無さと底の浅さを知るか
その答え合わせが可能な状況に、今私はいる
soyogi