ニヒリズムを患った者の初期段階だとまず「○○なんてやるだけ無駄だ」「これは完璧じゃないから間違ってる」という極端というべきか偏った意見から入り
それを超えてくると今度は「自分以外の人間は駄目だ」「この国の人間には何も期待できない」と他者に対しての失望が強くなり孤独感が増す
最後に「人生は無駄」「生きることに価値なんてない」と生きた屍が完成する。
ニーチェ先生、あなたはこんな無気力人間を作りたかったのですかと僕は問う
虚無にとらわれた人間は精神に異常をきたし思考の上からのしかかってくる重いテーマをズッシリと抱え身動きさえ取れなくなる
つまり考えなければ楽なのだ
考えるから動けなくなり息が詰まり苦しくなる
人生をもがくために生きたいなら考え続ければいい
そうでないなら考えるのをやめただひたすらに動くしかない
これはなにもニヒリズムに限ったことではない
失恋や挫折、なんでもそうだがネガティブなことを考え続けて結論を出そうとすることにあまり価値はない
それよりも次にどうするか、何がしたいのかを明確にして行動するほうが生産的で建設的で前向きなのだ
考えるのは守りの行動で動くのは攻めだと思う
例えるならシェルターに避難していてシェルター内の物資を使うかそれとも外に出て物資を探しに行くか
今ある物を考えて工面するほうが良いのかそれとも新たに物資を増やし考えずとも楽にするほうがいいのか
考えるのは精神を削り非常に疲れる
僕は物資を探すほうが幾分か楽だった
考えない方が楽なのだ
動いて動いて攻めて攻めて攻めて攻めまくる
結果なんてどうでもいい
考えるくらいなら乗垂れ死にたいと本気で思っている
楽を求めて何が悪い
もう十分だ、疲れるだけの何も解決しない行動はもう十分
攻めた先にあるものがなにであるかでさえも興味が無い
僕にとってはこの世の全てがもはやどうでもいい