雄が次代を残すために母体のすべて(交尾をするまでの期間で)を肯定する社会は野生動物達と同じか否か

つまりそれは嘘を残すということになる

「好きだよ」「君が一番かわいいよ」と囁きながら我々人間は交尾に勤しむ訳で

その言葉の本意などお互いがそもそも求めてなくて

建前上お互いがお互いを褒め讃え合いながら愛を相手にアイラブユーアイニーデューと伝えあい

それが例え嘘であっても

本当だと思ってなくても

その方が都合がよく見えるからと

合意した結果が人間の次代であるなら

人は元々嘘から作られこの世界に落とされることになる

つまり、我々の出元とは、嘘でありフィクションであり

「実態のない場所」から出てきているのである

 

それが人間の次代を残すための条件であるというなら

どこからおかしくてなにから正せばいいのか

なぜ人は嘘をつかなければ次代を残せなくなったのか

なぜ人は次代を残すのか

必要な人と不要な人の違いや差

肌の色目の色、外見風貌や匂い、金からくる差別や取捨選択

人は何を見て何を選ぶのか

そしてそれはなぜそうなったのか

次代を残すときだけでなくそれが就職活動であったり受験勉強もそう

 

人は最初から最後まで嘘をつき続けるだけの人生なのではないか

嘘つきが嘘をつき嘘つきを産み嘘をつきながら嘘つきを育て嘘をつき死んでいくこのサイクル

これはもう正直者が馬鹿を見るどころの騒ぎではない

 

正直者は生きてなどいけない

 

嘘つき達は正直者達をこう呼んだ

アスペルガーと空気を読めないと

そうして彼らを排除した、あるいは隅に追いやった。嘘つきたちの手によって

 

欺く者はさらに欺ける者に欺かれ欺かれ続ける欺く社会に縛られる

正直者達はどこまでも実直に常に本音で上流から流される石のように転がっていく

やがて精錬され尖った本音の部分は丸みを帯び人を傷つけなくなる安全な物へと変わる

その時彼らは本領を発揮する

かつての尖った正直者達は嘘つき達の言葉に耳を貸さなくなる

嘘つき達のやることに関心を持たなくなる

嘘つき達と極力関わらなくなる

正直者は正直者同士で関わりを持つようになり

正直者達のグループがやがてできあがる

そして嘘つき達と衝突し正直者の圧勝に終わる

嘘つきと嘘をつく時代は終わった

僕らの代で終わりにしよう

これからは本音でなにもかも本音を

誰も傷つけずそして本当を語りあう日を

正直者は強い

強いから嘘をつかない

正直者はへこたれない、諦めない

強いから強過ぎるから

正直者は強すぎた

もはやワンマンアーミーで

彼らの計画は嘘つき達の想像を遥かに超える

途方の無い長期計画

正直者は一生を費やす覚悟のある存在

嘘つき達が彼らに敵うはずがない

なぜなら彼らは嘘をつかないから

真実の世界で生きる者は決して諦めない

 

追記

僕の言ってることは間違っている

正直者達が丸くなることなんてないのかもしれない

ただそれ以外は合ってる可能性が高い

どうしても彼らが丸くなるようには思えないのだ

上流から下流に流れたくらいではダイヤモンドは削れない

正直者達がなにからなにまで自分たちの価値観で分断する未来が来るかもしれない

嘘つき達はどうすることもできずに