社会と仕事の本質

仕事の意味とは結局はいくら稼いだ、稼げるかが意味のほとんどを占める

それがどれだけ素晴らしくても面白くても稼げなければそれは仕事として成り立たない

結局金で左右されるから金に人が動かされる

愛さえも金勘定で決められてしまうだろう

だが本質的にはおかしいのだ

人が金に動かされるなど冷静にならずとも異常なのだ

若い頃にカイジを何度も読んだ

ナニワ金融道もウシジマくんも10代と20代前半で読んできた

それでも僕は「金」が分からない

 

例えば医師になったとして今より拘束時間が楽で月に手取り40万、それにボーナスが最低保障される環境と月に20万がやっとのボーナスなしでは税金の計算があるから一概には言えないが収入に倍以上の差が生まれるのは理解できる。

単純に言えばxと2xの差だ。グラフにしていけばその差は広がる一途だろう

もちろん人生は何が起こるか分からないがおよそ予測される計算では間違いなくそのグラフの差が収入の差になるのは間違いない

賢いもなにもない、ただただそれが常識なのだ

金が無ければ車、家を手にするのがキツくなってくる

それもまた常識なのだ

僕はなぜそれでも「金」が理解できないのか?

理解しようとしていないのか現実を直視するのを拒んでいるだけなのか

それとも他に理由があるのか

 

自分の金銭面での感覚の話は8歳~12歳頃まで遡る

この頃の金銭感覚が15年近く経った今でも抜けきらないのだ

10円や100円をケチるとかそういう話じゃなく

僕は欲しいものを頑張っても頑張っても頑張っても頑張っても

とうとう最後まで買い与えて貰えなかった

その心の傷が恥ずかしい事この上ないが今でも癒えずにいる

恨んでいるのだ。今でもそのことで両親を、身内を

親の言うことは何でも聞いた。

あれをやれこれをやれと言われたらなんでも従った

それがキツくてもしんどくても親が全てだった自分は特に疑わずやった

それが自分にとって普通だった。当たり前の生活だった

ある日にCMや友達が持ってるもの、雑誌の広告などを見てるうちに欲しいものが自分にできた

親は自分が出した課題をこなせたら買ってやると言った

当時の自分はそれを信じ頑張った

できなかった課題もあったがいくつかできた課題もあった

親はそれを有耶無耶にしてなかったことにした

反発する気力もその時はなかった(後にそれは爆発することになるが)

力の弱い小学生では母親の暴力には敵わなかった

対して周りの同級生達は大した努力もせずとも欲しいものを自分よりも買い与えられているのを見て何もかもが嫌になった

自分が何のために頑張ってるのかが分からなくなった

今でも正直分からない

自分が何のために生きてるのかさえ答えることができない

自分の意志や希望が、結局誰かに妨害、阻害され適うことなど無いのだと思い込んでしまっている

それが通っても常に本当かと疑念を抱き

通った後は特に感謝も感動も何もない「あぁ、そう」という感想しかでてこない

これはすべてに当てはまる

僕はもう全てに対して喜べない

話が大分逸れたがつまりそういうことなのだ

僕は社会において仕事において収入においてイレギュラーな存在と言える

 

「金」がないと感じる人間は上記した収入がxだけの人間が贅沢に過ごした幼少期同様の金銭感覚で物を買い続けているケースが非常に高い

これからこの国は斜陽に向かい特別な職種以外はxかまたはそれ以下で溢れ返るのは確実だろう

そのとき何が起こるのか自分は見届けたい

金の無い人間の特徴は常にピリピリとし余裕がない

そして食品の質が悪いため栄養が足りていないため不健康、体調を崩しやすい

それがさらに収入面の低下を引き起こし負の連鎖

xの低さから娯楽が減り常にイライラするようになる

ストレスからさらに負の連鎖が始まり激太りなどで外面の魅力が低下、体調を崩すようになる

これが第一段階、フェイズ1

はっきり言って世の人間は自分より賢い

少なくとも一部分においては自分よりはるかに常識を持っている

だが、金の使い方や価値観は最低と言っていいくらいに悲惨だ

要はセンスがない、悪い

自身をコントロールできないのが8割を占める

では第二段階、フェイズ2はどうなるか

貧すれば鈍するという言葉があるように愚鈍となった連中は詐欺と宗教のカモ、または廃人となる

人間、末路などそんなものだ

問題なのはそのフェイズ2が当たり前となった社会が一体どういうものになるのかが未知数で

例えばオタクが増えてオタク=キモイというのが薄れつつあるように

廃人=終わってるというのが薄れていき、それがどういった社会現象を呼ぶのか

創作物において「○○の薬(精神安定剤)飲んでハイになったんだよね~」などが出てくるようになるのか

あるいは駄目人間だらけの日常作品、宗教といったものだらけになるのか

それがまだ未知数だ

「馬鹿は決して賢くなれない、賢い者は決して馬鹿になれない」

人間、生まれ持った物が全てだと思う

愛するも愛されるも持つ者持たない者で全て話は終わってしまう

けど決して夢を見ることを諦めきれないのが人の性である

 

フェイズ2はもう起きている

人間は最後まで賢くなれなかったという答えだけを見せてくれた

この地球で僕は一体何をしようか

この死ぬまでの暇つぶしをどう過ごそうか

およその見当はもうついている

僕は変わらないし変われない