自由の方程式

自由とは時間×お金の和である

特に時間の比率が重要で

お金は最低限あればいいくらいに

つまり(時間×1万)×お金くらい時間とは消耗するものなのだ

無限に時間が足りない

 

最近は1食に2時間かける

そうすることで満腹中枢がかなり刺激され食事を再々摂らずに済むようになるからだ

つまり摂取カロリーを減らせる=痩せる

ちびちびちびちびと食べながら巨大なナメクジになったかのような気分で食事を摂る

結局これも時間が余っていないとできないことだ

時間は有限だ

お金は働けば増やせるが時間はどうやっても増やせない

やらなきゃいけないタスクがある以上必ず使う時間は選択をしなければならない

だから合理的な自分は極力何もしない環境を作り上げたのだ

それが見事にハマり機能して思うようにいっている

何もするな

それこそが答えだったのだ

何もしないことで全てを得ることができる

深夜3時に目が覚めスーパーは4時にならないと開かない、コンビニはまだ仕入れ商品を配置し終わっていないそんな時間帯から私の1日は始まる

アプリを立ち上げて家から800m先の24時間営業している牛丼屋で牛丼を注文する

着替えて自転車に乗り牛丼屋に向かうとちょうど牛丼が出来上がっておりそれをテイクアウトで持ち帰る

まぁ当然だが24時間営業していて人件費や光熱費を諸々かけているにも関わらず1品1000円もしない食品なんて当たり前だがクソ不味い

だがまぁこの際不味くてもいい

何故なら腹を満たせればそれでいいからだ

ペラペラでギトギトの牛肉の屑みたいな食感をチビリチビリと嗜みスマホのタイマーを120分にセットする

私の食事は深夜の3時半からスタートし6時前まで繰り広げられる

その間YouTubeで動画を見たり途中食事を中断しながらマスターデュエルをやったりして過ごす

先に牛肉がなくなり大量のタレがかかった米が残る

それをチビチビとつまみながら時間をかけて食事を終えた

米は良かったが肉は不味かった

今度は違うメニューを頼もうと思った

コロナが始まってから24時間サービスというのは格段に減ってしまった

多様性の時代で様々なニーズに答えづらくなってる中で牛丼屋が24時間をやっていることに恐ろしさを覚えた

それも、あの値段で

よくやっていけるよなとしか思えずどうやって利益を出せているのか不思議でならない

多分近い将来なくなるんじゃないかと思う

俺にはあれが商売などではなく慈善事業のそれとしか思えないからだ

ホームレスの炊き出し、要は完全なるボランティア

ありがたいが同時にあってはならないとも思うのだった

もっと人間らしく

人間は人間らしく生きていいと思う

その後私は眠りにつき暫し寝た後に起きて仕事に向かう

やる気も何もなく仕事をこなし新規の客から大絶賛を受けては愛想なくその称賛を躱し塩対応で頭を下げる

仕事中考えるのは新しいことばかり

次は何をやろう何を作ろう何を書こう

そんなアイデアを捻り出しながら仕事を過ごす

随分と仲間は減った

この職場という戦争はもう長くないなと思いながら後にする

金にならない、楽しくない、苦痛なだけの三拍子揃った私の職場からは人が居なくなるのは明白だった

だが私にはここが最善だからここで地縛霊のようにしがみつくしかない

この地獄で地獄のような人生を過ごす

それが私にとって何よりの自由だからだ

まともな人は辞めていく

色々な理由で辞めていく

そして辞めた後上手くいかない

そんな人間ばかりを何年にも渡って私は見てきた

まるでここは刑務所のよう

出所しても社会に馴染めず上手くいかない人間製造所

不良品が世の中に出ても上手くいかない

不良品は不良品に当てはまるゴミ箱の中でしか生きられない

なぜこうなったって

資本主義が悪いんじゃない、社会や国が悪いんじゃない、周りの人間やその他諸々が悪いんじゃない

己の無力さこそが悪いのだ

お前が無能だから悪いんだ

自己責任

私は自由になる

だが私以外に自由にはなれないだろう

この世の私以外の全員が自由にはなれない

それは無力だからだ

無力故に自由にはなれない

私だけが自由になり私だけが自由になる

自由の猿、自由のナマケモノ

自由な闘将へ

私だけが自由を手にすることができる