悲観的な性質

自分が何かを書いたって確実にネガティブなものになる

結末は必ず「不幸になりました」かあるいは「やってきたことは全部無意味でした」で終わり

そんなものを書いて一体何になるんだ?

吐き気を催すハッピーなサクセスエンドもくだらないがウジウジと失敗で終わるような話にカタルシスは一切感じない

ご都合主義のテンプレみたいな成功物語は気づけば胸が熱くなり涙が流れるのはどうしてなのか

それは現実にあった話だからだ

現実にあったからこそその救いある話に意味が生まれ価値が生じる

くだらねえ創作話の成功体験などクソでしかない

捻くれた俺はいつからかそう思うようになった

くだらねえ逆転劇を見るたびに「アンパンマンじゃねえんだからさ」と言葉をこぼしそれ以上を見る意味を感じなかった

そもそもに一体何の話を書くというのか

現実の話など書いても意味が無い

非現実的な話が2000年以降に爆発的に人気が出たがまだ違う

剣でもなく魔法でもなく俺はどこに生きたいのか

どういう世界が素晴らしいのか

その素晴らしい世界は話として面白くなりえるのだろうか

話は面白くなければ意味が無く、素晴らしくなければ価値が無い

個人的に好きなのは「馬鹿の存在しない世界」だが

それは果たして面白いのだろうか

そして話はネガティブでもサクセスでも平穏でもなんでもいいが

起伏もなくダラダラと続くのか

それは意味があるのか

話の節々に伏線を張り巡らせどんでん返しなんて起こすのか

星新一ショートショートじゃないんだからさ

そんなのもう古いでしょ

別にそんなの求めちゃないよ

もはや古典的過ぎてコントにしか見えなくなる

今の自分の価値観をそのまま話にあてはめるような

そんな感じの話を読みたい

だが結末はどうする

一体にどこに着地する

「無意味な話でした何も残しませんでした」と終わるしかない

まるで自分の人生かのように