甘酒、豆乳、バナァナァ

甘酒、豆乳、バナナ

 

朝起きてボーッとし動かなければとなると甘酒と豆乳を1:1で割り鍋で温めてグラスに注ぎそのお供にバナナを2,3本いただく

完璧な朝食と言って何ら差し支えないだろう

俺は俳優かモデルにでもなる気なのか?と言いたくなる程には完全無欠な朝食だ

そして昼頃眠くなり14時半に起きる

小腹が空くとオヤツとして豆乳、きなこ豆乳飲料を1:1で割りそこに少しの甘酒を入れインスタントのカフェオレ粉末を混ぜて鍋で温める、それをバナナ2本でいただく

完璧なオヤツ兼昼食と言って何ら差し支えないだろう

俺はハリウッドスターか何かを目指しているのかと言いたくなる程の完全無欠なオヤツ兼昼食だ

 

甘酒にはブドウ糖がふんだんに含まれておりバナナにも含まれている

そのブドウ糖を摂取することで俺の天才的な頭脳が音を立てて喜ぶのだ

俺の脳が「私を見よ!私は今覚醒の時だ!!」開口一番に叫ぶが如く脳が私の脳内で喚き散らすのだ

まるで1歳を迎えたばかりの小型犬が如くに己の若さと強さを主張する電光石火のスピードで辺りを走り回るミニ四駆のようで

正直手に余す、その余力は俺には手が負えん

要するに強いということだ

甘酒とバナナで甘やかした俺の脳みそは誰も手がつけられない

自分自身さえコントロールなど不能

完全に暴走しきったF1カーのように俺の脳みそは爆音をたてて消魂しく(けたたましく、と読みます。馬鹿や無知には難しい漢字)叫びながら暴れ回るのだ

もはやね、迷惑だよ

朝から五月蝿いのなんの、たまらない

若いね、若い

10代の少年がボインのオネエちゃんと対峙したが如くに頭の中がアレコレと五月蝿い

少しは黙れと、少しは止まれと

嬉しいのはもう分かったからさ

俺はもう心は80代なんよ

脳だけ10代でどうするよ

老人と孫だぜ全く

意思疎通が合わんのよ

心が80代で身体が10代なんてのは…

いや、昔からそうであったか

ガキの割にはちと心が老けていた

そう思えばまだ昔よりは心と体の年齢は近しいのやもしれない

そうであっても野心のないこの老人の心に10代バリの元気な脳みそではちと余しまくる所存である

如何なるものかと所存するが上手い対処の仕方が思い浮かばんでござるよ

拙者は努めて伊賀の…

忍者じゃねえよ

俺は忍者ではねえ

本当にもうやめてくれ、暴れんじゃねえ

バジリスク甲賀忍法帖ごっこがやりたいなら俺じゃない奴のところでやってくれ

勘弁を願いたい

こちとら心は80代やぞ

それにフォーカスし合わせてくれ頼むから

かと言って終活などを考えられても困る訳で

身体はまだ若いのでな

だからもうそれに合わせた趣味嗜好の思考をしてくれよ思考だけに

とは言え30代の肉体かつ80代の心に合わせ適した趣味嗜好の思考とは一体なんぞや

とてつもなく難しい無理難題を自らに課しているだけに映ると自分自身にさえ思う

球汚れなく…

そう球汚れなく道険しについて考えてみては如何かと問えば

明瞭快活に「知らん!」と豪快に返ってくるばかり

そこでようやくああ、こやつはただ思考が元気なだけのバカだなと気づかされる訳でございます

要はただのハイテンション、つまりただの躁状態

ゴキゲン中飛車、頭の中を飛車が右往左往に前に後ろに暴れているだけにございますかと

面倒くさい限りでただのキマってるだけの脳みそですかと

甘酒とバナナでキマってるだけの脳みそですかと

くだらねえ

 

眠ってろ

動くんじゃねえ

俺の脳の5歳児を俺が1番疎ましく思う

かと言え心の80代が正しいかと問えばそうは思わない

5歳と80代、まともな青年はどうやろ私の中には不在なようで

この凸凹としたコンビで生きていくしかないようです

オヤツ兼昼食で飲んだカフェオレは今日もホッとする温かさと甘さです、敬具

 

 

心の80代が死ねばいいのだろうな

頭の5歳が消えればいいのだろうな

すると30代の空っぽな肉体だけが残る

多分その方がずっと今よりマシな存在になれるだろう

俺の中では3人格がゴチャ混ぜとなっている

統合などは不可能でもはやそれぞれが水と油が如く分離している

それを30代の肉体が仲介してそれぞれの話を聞いてやっている

ろくなもんじゃない

損な周り役の相談員だ

いなくなってくれればいい

己の人格など必要がない

俺は落ち着いて生きたいだけなんだ

体が持たんのよ、脳と心に振り回されっぱなしでは