猿にラッパ
無用の用
先週風邪で体調を崩してから回復した私は二連休を部屋で楽しんでいた
その間にやってたものは久々にkenshiというシミュレーションゲームを独り楽しんでいた
このゲームはかなり孤高なゲームだと思う
少人数や或いは1人で多勢に無勢な敵と戦ったり敗れて食われたり殺されたり
そんな色々なことが起きるゲームなのだが
とりあえず休みの間に部隊を鍛えて帝国の王を拉致し四肢をもいで治療し起き上がって解放したところを処刑した
私はまだ精神異常者ではない
貴重な時間、貴重な休日、貴重な人生の残り時間をそんなことの為に使う真理を読み解きたい
お前はわざわざ帝国の王を拉致って四肢切断して治療して処刑したかったのかと
そこに何の意味と因果があるよ
もっと平和に生きようとは思わなかったのか
お前は狂人ではないのか
否、私は狂人ではない
私は正常だ
いや正常な30代男性は結婚して家庭を築いてんだよ
いいか正常な30代はわざわざ休み全部にゲームもしないし帝国の王を拉致って四肢切断して治療して処刑しないんだよ
やはりお前は狂っているのだ
お前は狂人
孤独な狂人なのだ
否、
私は正常である
正常な孤高人であり
孤高な正常人でもある
そう言い切る根拠を述べよ
私は、私は、述べられません
述べる術がありません
根拠と言えるものはおよそ何も述べられませんが
ただハッキリと私めは狂人ではないのだとだけは言えます
根拠もなしに俺は狂人じゃない俺は狂人じゃないと宣うしか出来ない者はもはや狂人と言って差し支えないのではないだろうか
そうかもしれません
実質的に私は狂人と変わらないやもしれませんね
だが違うのだ
私の考える狂人に私は足り得てなどいないということ
私の思う狂人とはね
他人と共同に生活を送れて子供を成人するまで世話をし自身や家族の老後の資金をせっせと資産形成できる者を私は狂人だと言いたい
確かにイカれてる
そんな人生を送れる奴はどこか狂っている
ああ、だから私は狂人にもなれない者として
半端な孤高な正常人として正常に生きるしか出来ない
ああ情けなし
情けない正常人として今日も往く